川崎市の公共工事です。
水路の上に簡易的な蓋として、薄い鉄板や古いコンクリート側溝蓋が架かっていましたが、
全て平らにコンクリートを打ち、蓋をする工事でした。
業界では「現場打ち側溝蓋」と言われる工事。
その名の通り、既製品の側溝蓋ではなく、現場で鉄筋を組んでコンクリートを打って作る蓋です。
点検口と排水口を兼ねて、グレーチングも3箇所設置しました。
以下、施工中の写真です。
まず、蓋の厚みを確保する為に、水路の縁を12cm程削り、
できた縁に埋設型枠(※)を設置していきます。
埋設型枠
通常の木の型枠だと、水路の下から型枠が落ちないようにつっぱり、
コンクリートが固まった後にバラすことになりますが、
埋設型枠はその名の通り、コンクリートと一緒に埋設し、バラさなくてOKという代物。
今回の設計では「KCフォーム」というものを使いましたが、繊維補強された特殊なコンクリート版のようなもので、
埋設しても所定の強度が得られる設計になっている製品です。
埋設型枠を並べたら、その上に鉄筋を組んできます。
後はコンクリートを打って、所定の養生期間を置いたら完成です。
現場打ち側溝蓋は、既製品と異なり蓋のガタつきが無く真っ平になるので、
騒音や段差等が気になる場合にもオススメです。